タップ用接着剤の選び方と正しい使い方

ここではタップ取り付け用の接着剤について考えていきたいと思います。

タップ用の接着剤として最も多く使われているものがゼリー状の瞬間接着剤だと思いますが、
プレー中にタップが取れてしまった、若しくは取れたのを目撃したことがある方もいるのはないでしょうか。

実はタップ取り付け用の接着剤の選び方、使い方には気をつけなければならない点があります。

接着剤の選び方と使い方

  1. 難接着材に対応している粘度が高めの瞬間接着剤を選ぶ
  2. タップに接着剤を塗布する際は、少量を山なり状になるように塗布する
  3. 接着剤の開封後は容器の中で密閉し、冷蔵庫の中で保管する

1.難接着材に対応している粘度が高い瞬間接着剤を選ぶ

現在、多くのハイテクシャフトが出現してくる中で先角の種類も多様化してきています。

しかしながら、その多くある先角の種類によっては瞬間接着剤との相性が悪いものがあります。

一般的な瞬間接着剤が苦手としている難接着剤はポリプロピレン、ポリエチレン、シリコーンゴム等があげられますが、その他も素材によって接着強度がばらつくようです。現在存在する先角の中にも一般的な瞬間接着剤で接着力が不安定になる場合があるので、KAMUIでは難接着材(接着するのが難しい素材)に対応している接着剤をおすすめしています。

先角の種類と接着剤の相性を研究するために、セメダイン社にKAMUIが使用している難接着剤対応の3000RXHと市販のロックタイト・ゼリー状を使用し接着力テストを行って頂きました。


1、試験方法

  1. 評価サンプル・・・3000RXH(L/N90604)、ロックタイトゼリー状
  2. 被着体・・・皮革(先方提供品 接着面:裏面)、合成樹脂8種(先方提供品)
  3. 評価方法・・・1cm幅に切断した皮革を樹脂に巻きつけるようにして接着し、24時間養生後、手ではがした時の薄利強さを評価した。
  4. ◎ 手で剥がせない(皮革材破)
    〇 手で何とか剥がせる(皮革表面材破)
    △ 手で剥がせる(界面剥離)
    × 手で簡単に剥がせる

2、試験結果

樹脂\接着剤 3000RXH(難接着剤対応) ロックタイトゼリー状
ACSSアダム用
ジューマ アトラス
PVC 塩ビ
MEZZ フェラル
イージス
白ベーク
314-2 タイタン

データ提供:セメダイン株式会社

上記結果より、簡単に先角と革が剥離することはないが、その接着強さにばらつきがあることを確認しました。

全ての先角が必ずしも難接着材に該当するわけではありませんが、難接着剤対応形を使用することでより確実な接着力をえることが可能です。特に近年主流のハイテクシャフトんの中では一般的な瞬間接着剤と相性の悪いものがあるようです。そのためKAMUIでは難接着剤対応且つ高粘度のセメダイン製・3000RXHをおすすめしています。

glue
3000RHX(セメダイン社製)

2.先角に接着剤を塗布する際は、少量を山なり状になるように塗布する

タップと先角の平面だしをしっかり行った後に、タップに瞬間接着剤を塗布します。

かならず少量(タップと先角の間から僅かに接着剤がはみ出る程度)の接着剤をタップの中央に塗布して下さい。瞬間接着剤の場合は、接着剤の量が多く接着剤皮膜が厚くなってしまうと、かえって接着力が落ちてしまいます。接着剤の皮膜が厚くなれば厚くなるほど接着強度は低下していくことに留意して下さい。

中央に塗布することによって先角に取り付けた際に空気が入らないようになります。

タップ、若しくは先角の全面に接着剤を塗布する方がいますが、接着する前に硬化してしまい、さらにタップと先角の間に空気が入る原因になってしまいます。必ず適量を山なりに塗布するように気をつけて下さい。

又、瞬間接着剤は空気中の水分と反応して硬化します。瞬間接着剤が手についたときに強力にくっつくのは、皮膚の水分とすばやく反応しているからなのです。タップと先角の間には空気が少ない状態になりますので、接着してからしばらく待ちましょう。瞬間タイプであれば2~3分も待てば十分です。樹脂タップのように水分を含まないものはもう少し長く待つのがよいでしょう。

3.接着剤の開封後は容器の中で密閉し、冷蔵庫の中で保管する

瞬間接着剤は一度開封してしまうと時間の経過とともに接着力が低下していきます。

一度開封してから1年以上経過しているものはかなり接着力が弱くなっており、タップ接着用としてはかなり危険な状態です。

できれば半年に一度は新しいものに交換することをお勧めします。

尚、保管状態は直射日光を避け、湿気の少ない涼しい場所で保管するのが良いようで、容器に密閉し、冷蔵庫の中に保管するのが一番長持ちするそうです。(メーカー話)